絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
「みなさま、中央にご注目を!!」
男がそう言うと同時に、ゴゴゴッと大きな音が響き体育館を揺るがせた。
彩美が耳を塞ぎ、あちこちから「なんだ!?」「地震?」といった混乱の声が聞こえて来る。
そんな中、突然体育館の床が左右に開き始めたのだ。
「なに!?」
「嘘だろ……」
開いていく床から咄嗟に飛びのいていく生徒たち。
あたしは唖然としてその様子を眺めていた。
開いていく床の下から、透明の部屋がせりあがって来る。
それは5~6人くらいが入れる大きさになっていて、中央が透明な壁で区切られている。
見るだけでもかなり頑丈な作りのようだ。
きっと、中は密室になっているのだろう。
奴隷部屋を経験しているあたしは、すぐにそう察することができた。
体育館内のざわめきは大きくなる。
まるでアニメの世界だと、嬉しがる声もあちこちから聞こえて来た。
彼らはまだ気が付いていないのだ。
これから、この透明な部屋の中で何が繰り広げられるのかを……。
「それではゲームの説明を始めます」
男が言うと、生徒たちはステージへと視線をうつした。
「これから毎日、朝、昼、夕の3回、2年A組の生徒には2人ずつその部屋の中に入ってもらいます。
そしてどちらかが死ぬまでバトルをしていただきます。なお、その箱の中に法律は存在しませんので、何も心配することはありません」
淡々と語る男に、あちこちから笑い声が起こった。
みんな、まだまだ信用できていないようだ。
男がそう言うと同時に、ゴゴゴッと大きな音が響き体育館を揺るがせた。
彩美が耳を塞ぎ、あちこちから「なんだ!?」「地震?」といった混乱の声が聞こえて来る。
そんな中、突然体育館の床が左右に開き始めたのだ。
「なに!?」
「嘘だろ……」
開いていく床から咄嗟に飛びのいていく生徒たち。
あたしは唖然としてその様子を眺めていた。
開いていく床の下から、透明の部屋がせりあがって来る。
それは5~6人くらいが入れる大きさになっていて、中央が透明な壁で区切られている。
見るだけでもかなり頑丈な作りのようだ。
きっと、中は密室になっているのだろう。
奴隷部屋を経験しているあたしは、すぐにそう察することができた。
体育館内のざわめきは大きくなる。
まるでアニメの世界だと、嬉しがる声もあちこちから聞こえて来た。
彼らはまだ気が付いていないのだ。
これから、この透明な部屋の中で何が繰り広げられるのかを……。
「それではゲームの説明を始めます」
男が言うと、生徒たちはステージへと視線をうつした。
「これから毎日、朝、昼、夕の3回、2年A組の生徒には2人ずつその部屋の中に入ってもらいます。
そしてどちらかが死ぬまでバトルをしていただきます。なお、その箱の中に法律は存在しませんので、何も心配することはありません」
淡々と語る男に、あちこちから笑い声が起こった。
みんな、まだまだ信用できていないようだ。