絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
4回目
相変わらず、料理だけは豪華なものだった。
食べたことがないような高級食材ばかりが選ばれている。
次のバトルで死ぬ生徒にとっては最後の晩餐になるからだろう。
あたしはパンを食べ終えると大きく深呼吸をした。
次は誰と誰のバトルになるのか。
緊張が高まる。
ほとんどの生徒が朝食を終えたのを見計らって、再び男がステージ上に現れた。
心臓がドクンッと大きく跳ねる。
男は生徒たちをなめまわすように見回し、そして口を開いた。
「さぁ、今日最初のバトル相手の発表だ!!」
昨日にも増して大きな声でそう言うと、部屋の両端に立っている男たちが盛大な拍手を送る。
そして、ついに戦う2人が発表された。
「久山梨穂!VS久本亜弥!」
名前を呼ばれた2人がほぼ同時に悲鳴を上げた。
梨穂ちゃんはクラスカースト上位者だけれど、いつもメンバーの後ろについて歩くような子だ。
偶然カースト上位に気に入られたというだけで、梨穂ちゃん自身が目立っているわけではない。
一方の亜弥ちゃんは典型的なイジメられっ子。
腰まで伸ばした髪を三つ編みにして、休憩時間にはいつも1人で漫画を読んでいる。
「梨穂、負けるなよ!」
同じメンバーの1人が梨穂ちゃんの背中を強く叩いている。
食べたことがないような高級食材ばかりが選ばれている。
次のバトルで死ぬ生徒にとっては最後の晩餐になるからだろう。
あたしはパンを食べ終えると大きく深呼吸をした。
次は誰と誰のバトルになるのか。
緊張が高まる。
ほとんどの生徒が朝食を終えたのを見計らって、再び男がステージ上に現れた。
心臓がドクンッと大きく跳ねる。
男は生徒たちをなめまわすように見回し、そして口を開いた。
「さぁ、今日最初のバトル相手の発表だ!!」
昨日にも増して大きな声でそう言うと、部屋の両端に立っている男たちが盛大な拍手を送る。
そして、ついに戦う2人が発表された。
「久山梨穂!VS久本亜弥!」
名前を呼ばれた2人がほぼ同時に悲鳴を上げた。
梨穂ちゃんはクラスカースト上位者だけれど、いつもメンバーの後ろについて歩くような子だ。
偶然カースト上位に気に入られたというだけで、梨穂ちゃん自身が目立っているわけではない。
一方の亜弥ちゃんは典型的なイジメられっ子。
腰まで伸ばした髪を三つ編みにして、休憩時間にはいつも1人で漫画を読んでいる。
「梨穂、負けるなよ!」
同じメンバーの1人が梨穂ちゃんの背中を強く叩いている。