絶叫脱出ゲーム③~クラスカースト~
上下関係
山口君が部屋から出て来ると、誰もが彼に視線を送っていた。
怯えや恐怖の視線だ。
だけどその中に怒りが混ざっていることに、あたしは気が付いていた。
亜弥ちゃんあの時はみんな完全に怯えていたのに、一体どうしたんだろう?
クラス内に訪れた変化にあたしは周囲を見回した。
注射を打たれて正常に戻った山口君は、自分のやってしまった事が恐ろしくなったのか青い顔をして座り込んだ。
小刻みに震えてはは、自分の手の平を見つめている。
清水君の血がついているのか、自分の制服に手のひらをこすり付けて必死で落とそうとしている。
死んだ清水君の体がステージに吊るされた時、
「あ~あ、つまんねぇな」
と、どこからか声が聞こえて来た。
その声に誰もが黙り込んだ。
「なぁ、なんでお前生き残ってんの?」
その言葉にあたしは目を見開いた。
見ると、山口君が酒本君につつかれている。
山口君やクラスカースト下位の子たちをいじめていたのが酒本君だ。
怯えや恐怖の視線だ。
だけどその中に怒りが混ざっていることに、あたしは気が付いていた。
亜弥ちゃんあの時はみんな完全に怯えていたのに、一体どうしたんだろう?
クラス内に訪れた変化にあたしは周囲を見回した。
注射を打たれて正常に戻った山口君は、自分のやってしまった事が恐ろしくなったのか青い顔をして座り込んだ。
小刻みに震えてはは、自分の手の平を見つめている。
清水君の血がついているのか、自分の制服に手のひらをこすり付けて必死で落とそうとしている。
死んだ清水君の体がステージに吊るされた時、
「あ~あ、つまんねぇな」
と、どこからか声が聞こえて来た。
その声に誰もが黙り込んだ。
「なぁ、なんでお前生き残ってんの?」
その言葉にあたしは目を見開いた。
見ると、山口君が酒本君につつかれている。
山口君やクラスカースト下位の子たちをいじめていたのが酒本君だ。