CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~

「やめろっ…シュウ!」


叫んで、そばへ駆け寄ろうとするキリトに、

「……それ以上、近づいてみろよ…こいつに、傷をつけてやるから……」

ナイフを構えたまま、シュウが脅し文句を吐く。


「どうして、こんなことをするんだ……

傷つけるなら、俺だけにすればいいだろう……」


キリトが、そう訴えかける。


「……この女が、おまえと結託して、つまらない企みをしようとしてるからな…」

「そんなことはしてない…」

まだ何も知らないキリトが言う。


「ふん…まぁ、いい。ただ…おまえが、勝手にメンバーを脱けることは、許さない……」

「キリトを、これ以上追いつめるのは、やめてっ…」

言うと、

「おまえは、喋んなよ!」

と、ナイフで、首筋を薄く横へ切りつけられた。



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