CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
5TH CONCERT
-1-
「俺はもう、キールを脱けるからな…」
キリトが言うと、
「……ヴォーカルは、俺だ。……おまえなどいなくても、いい……」
シュウが、答えた。
「……シュウ」
「……なんだよ?」
と、行きかけていたシュウが振り返る。
「……今までのことには、感謝もしてる……」
言うキリトに、
「……うるせぇよ」
シュウが言い返して、
「……感謝すんなら、ひとりでも力見せてみろよ…」
と、キリトを一瞥して、廃屋から歩き去ったーー。