CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~

真夜中の高速道路は空いていて、キリトはスピードを上げてバイクを疾ばした。


身を切るような風が通り過ぎて、キリトの体にしがみつく。


その背中から、彼の体温が伝わって、体がじんと暖まってくる。


バイクがカーブを曲がり、直線の道路に入ると、エンジン音が唸るように響いた。


ハンドルを握るキリトは何も言わなかったけれど、

対向車のヘッドライトが流れる中を、一直線に進むバイクは、

走りをただ単純に楽しんでいるのが、私にも伝わってきた。



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