CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
「私も…キリト……」
応えると、チュッ…と、軽くキスをされた。
「キリト……あのね、まだ本決まりではないんだけれど……あなたの移籍の話が、決まるかもしれないの…」
まだ進行形でオフレコなことではあったけれど、少しだけでも彼に伝えてあげたかった。
「……ホントに?」
と、キリトが文字通り目を丸くする。
「うん…本当に……約束、したでしょ? そこから、あなたを助けるって……」
「うん…だけど……本当に……信じられない…」
呟いて、キリトが言葉を切る。
「ああ…だけど、それで、あいつらが……」
「うん…シュウたちに、話が漏れたみたいで……」
「そうか…本当に、ごめんな…アヤ。俺のために、恐い目にあわせて……」
キリトの腕が伸びて、私の体を抱き締めた。