CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~

「私も…キリト……」


応えると、チュッ…と、軽くキスをされた。


「キリト……あのね、まだ本決まりではないんだけれど……あなたの移籍の話が、決まるかもしれないの…」

まだ進行形でオフレコなことではあったけれど、少しだけでも彼に伝えてあげたかった。


「……ホントに?」

と、キリトが文字通り目を丸くする。


「うん…本当に……約束、したでしょ? そこから、あなたを助けるって……」

「うん…だけど……本当に……信じられない…」

呟いて、キリトが言葉を切る。


「ああ…だけど、それで、あいつらが……」

「うん…シュウたちに、話が漏れたみたいで……」


「そうか…本当に、ごめんな…アヤ。俺のために、恐い目にあわせて……」


キリトの腕が伸びて、私の体を抱き締めた。




< 119 / 156 >

この作品をシェア

pagetop