CLUSH HONEY～V系彼氏と、蜜より甘く～

肩をつかんだままで、私の身体をぐいぐいと押し出すようにして、

感情的になったキリトが、部屋の中に上がり込む。


「アヤッ……！」

キリトが叫んで、

「……なんでだよ！　なんで、俺を無視するんだ…！」

私を、ベッドに押し倒した。


上から覆いかぶさるようにして、


「アヤ…言えよっ！　なんで…なんで急に…急になんにも……言ってくれないんだよっ…！」


声を上げるキリトの目から、ふいに涙がこぼれて、私の頬にポタリと落ちると、


「アヤ……」


泣きそうな声で呼ばれて、

彼の腕に、ギュッと抱きつかれた。