CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
「キリト…でも、私なんかでいいの…?」
「アヤがいい。アヤじゃなきゃ、嫌だ…」
言って、唇を押しあてて、
「アヤが、俺を助け出してくれたから……」
一度は離れた唇が、また塞ぐように唇に降りる。
「……バンドの中で、孤立して一人だった俺に、アヤが手を伸ばしてくれた……」
キリトの手が私の指先に絡んで、握りしめる。
「アヤしか…いないんだ……。
俺は、おまえしか、好きにならない……」
首から鎖骨に、口づけが滑り落ちて、
「キリト…」
思わず、彼を呼ぶ声が漏れる。
「アヤ…抱いて、いいだろ…?」
囁く彼に、無言でうなづいた……。