CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
その日も、Kirに取材を終えた帰りーー
今日も、キリトからはなんにも聞き出せなかったことに落ち込みながら、
私はボーッとKirの音楽事務所からの帰り道を辿っていた。
歩きながら、この後の予定はどうなってただろうと思って、
スケジュール管理用のアプリを立ち上げチェックしていた私は、
ぼんやりついでに前をよく見てはいなくて、
不意に横道から現れた人と、いきなりドンッとぶつかったーー。