CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
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どこからどう話を切り出していいかわからなくて、運ばれてきたコーヒーを一口飲んで、目の前のキリトをじっと盗み見た。
彼は、浅めのシルクハットのような帽子をかぶっていて、
帽子からのぞく少し長めな前髪の陰には、睫毛に縁取られた、あの妖艶な瞳が垣間見えた。
「かっこいいよね…だけど…」
ずっと眺めていたら、思ったことが口をついた。
「かっこいいかどうかとか、興味ない」
コーヒーを飲んで、キリトがさもつまらなさそうに言う。
「でも、バンドでは一番人気でしょう…?」
そう訊くと、
「人気にも、別に興味はない。俺はただ、歌えればいいだけだから…」
と、キリトは答えた。
歌えればいいだけ……って、割とストイックな考えを持ってるんだなと思った。
彼は、浅めのシルクハットのような帽子をかぶっていて、
帽子からのぞく少し長めな前髪の陰には、睫毛に縁取られた、あの妖艶な瞳が垣間見えた。
「かっこいいよね…だけど…」
ずっと眺めていたら、思ったことが口をついた。
「かっこいいかどうかとか、興味ない」
コーヒーを飲んで、キリトがさもつまらなさそうに言う。
「でも、バンドでは一番人気でしょう…?」
そう訊くと、
「人気にも、別に興味はない。俺はただ、歌えればいいだけだから…」
と、キリトは答えた。
歌えればいいだけ……って、割とストイックな考えを持ってるんだなと思った。