CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
彼の思いがけない内面が見れて、彼への興味はよけいにつのったけれど、

これ以上話を引き出すのは、もう難しいようにも感じた。


「キリト…今日は、ありがとうね。あなたと話ができて、よかったよ…」


だけど、彼とこんな風に話せたことがうれしくて、笑いかけると、

「そうかよ…」

と、キリトはやっぱりちょっと素っ気ない口ぶりで応えて、けれどまた照れたように目を少しだけ泳がせた。


「あの…それで、よければSNSを交換してほしいんだけど…」


この機会を生かしたくて、彼との間になんとか繋がりを持っていたくて、お願いをする。


「…そんなの、ほとんど使ってないから」


言うキリトに、


「…いいから。私も仕事用でも使ってるし、迷惑とかはかけないから。

……ただ交換してくれるだけで、いいから…」


そうせがむと、「わかった…」と、彼は折れて、連絡先を教えてくれたーー。




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