CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
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「……大丈夫? キリト?」
倒れかかる彼を抱きとめると、酔っているのは本当らしく、身体が火照って熱を持っていた。
「ねぇ…もしかして……実は、弱いの…?」
私の腕の中に倒れ込んだまま、
「ん…あんまり、飲めない……」
彼が、口をひらいた。
「嘘でしょ……だって、けっこうな量飲んで……」
「うん…緊張、してたから……ちょっと……」
「緊張を、お酒でごまかしてたの…? え…でも、何に緊張して……?」
抱きかかえる腕の中で、うっすらと目をあけて、私を見つめると、
「……アヤと、ふたりっきりなことに……」
と、キリトが言った。