CLUSH HONEY~V系彼氏と、蜜より甘く~
4TH GIG
-1-
ーー朝早くに、キリトの携帯が鳴った。
目を覚まして確認をすると、相手はマネージャーのようで、私は急いでキリトを起こした。
「キリト…起きて! マネージャーからコール入ってるから…ほら!」
体を揺すぶって起こすと、彼は目を見開いて、電話に出た。
「……うん、わかった……起きたから……うん、じゃあ二時間後に……」
切って、また寝ようとするキリトを、
「ほら…寝たら、ダメだってば……」
と、上半身を支えて、起き上がらせる。
「ん……」
眠たげにぼんやりとしているキリトに、
「家に、帰らないといけないんでしょう?」
と、促す。
「うん…帰って、シャワーでも浴びないと……」
そう呟くキリトの腰に腕を回し立たせて、
「シャワーもするんなら、急がないと……」
と、玄関に連れて行った。