イマカレモトカレ 永遠の愛は?
モトカレと朝を迎えた
「『かんぱーい』」
「第何回目だったっけ?」
「3回目よ」
「まだそんなもん?
もっとやってる感があるね」
「船越さんいつもありがとね」
「もー!門倉さんだけですよ
ありがとうって言ってくれるのは
西山さんも前田さんも
『場所押さえて』
『ねぇ!飲み会しない?』だもんね」
それに対して二人は反論して
笑いを取っている。
あたしも沈んだ顔を
貴弘に見せたくなかったから
いつも以上に気を使って
明るく見せるように努力した。
ただ食べ物はいつものようには
受け付けてくれない。
「はい!門倉さん
砂ずりの塩焼きっすよ
オレの大好物だけど譲ります
あっ!それからねぎまに
モモ肉に」
船越さんがあたしのお皿に
次々と入れる。
「船越さんが食べなよ
あたし・・・最近食欲がなく・・・て」
あっ・・・つい
ほんとのことを。
「えっ?そー言えば
何だか顔色悪くないですか?」
「えっ?そう?
あ~今日は数字ばかり見てたからかな?
鳥串が数字に見えるよ」
見えるわけないし・・・
へんてこな誤魔化し方。
「フフフ面白いっすね
モモ肉が数字ですか?
ちなみに何ですか?
5ですか?3ですか?」
船越さんに突っ込みされてると
貴弘が「別に何でもいいだろ
そこまで突っ込みすんな!」
とその会話をパチッと切った。