イマカレモトカレ 永遠の愛は?



***あたしの居ない店の中で***


「あいつ情緒不安定か?
酒飲みみたいに飲ませろ!ってさ」


「赤ちゃんってほんとの話なんですか?」


二人が夢子に食いつく。


「病院へ行けって言ってるんだけどね
これがズルズルしてるばっかりで」


「出来てたら結婚っすね
いいなぁ~ あんな可愛い奥さん
あの彼氏って幸せっすね」


「船越くんって乃愛のこと
可愛いと思ってる?」


「思ってますよ!
前田さんとどうして別れたのか
知らないですけど もったいないです!
あっ!前田さんが振られちゃったとか?」


「うるさい!昔のことだ!
ほじくり出すな!
えっ?お前に乃愛と付き合ってたって
話したっけ?」


「わかりますよ何となく
やっぱりそうだったんですね」


「お前!カマかけたな!
ムカつくな!だけど
元カノって言う単語出すな!」


「すみませ~ん
ちょい前田さん機嫌悪いっすね
どう思います?西山さん」


「触れてほしくないってこと
じゃないの?」


「あ~すみません」


「船越くん 乃愛のこと
救ってくれるかな?
あの子今ボロボロでさ」


「でも彼氏が居るじゃないですか!」


「その彼氏が最低なのよ!
全部が全部言えないけど
あの子 みんなに心配させたくないから
空元気でしょ?見てわかるでしょ?」


「そーですかね???」


「鈍感!」


「すんません
えっ?救うってオレでも出来ます?」


「出来るよきっと」


貴弘は黙ったまま二人の話を聞いていた。



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