イマカレモトカレ 永遠の愛は?
いつもの行き先は仕事帰りのサラリーマンで
賑わう居酒屋だが。。。
「今日はおしゃれにカフェ行かない?
どの店にする?」
「いいねっ!乃愛に任せるよ」
いつものお店は通り過ぎて
若者で賑わう街へと進んだ。
「ねっ!ここ丸福証券ッて
愛しの商社マンの会社じゃない?
中に居るんじゃないの?
会わせてよ」
「うん・・・
まだ仕事かも・・・」
すると中からゾロゾロと人が出てきた。
もしかしてその中に居るかも・・・
そんな期待通り和典さんが居た。
「あの中に居るの?」
「うん」
「どれ?」
「右から2番目の背の高い人」
「へぇ~何か意外!」
「意外って?」
あたしは夢子には何でも話しているから
和典さんのことも自分流に
想像してたようだ。
「全然エッチそうじゃ ないじゃん!
もっとデレデレした甘えん坊かと思ってた」
「ちょっとぉー!そこ?」
「ほら!何してんの?
側に行ってあたしに彼を紹介してよ!
「ちょい まってよ」
その時に和典さんと目があった
合ったのに素知らぬ顔をして
まるで知らない人を見るような目で
あたしたちを見て目の前を
通りすぎた。
来たら不味かった感じ?
嫌な雰囲気があたしの
心臓に釘を挿す。