イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「なーんてね!雅ってのは嘘
結婚は本当だけど」


「はぁ?」


「そーでも言わないと話できないだろ?
避けてる理由は何?」


「何・・・って」


「ラインは無視!
さっきもオレとはあまり話さない
その理由は?」


「だって・・・貴弘って
奥さんいるじゃん!
あたし揉めたくないんだよね」


居ないのは知ってるけど
居るように言って真実を知ってることを
誤魔化さないとね。


「乃愛が気にすることはないって
前から言ってるだろ?」


あたしを覗き込む感じで
優しく言う。


その優しさは・・・。


「じゃあさ あたしが
毎日毎日電話とかしたらどうする?」


「いいよ別に」


「じゃあさ あたしが
毎日毎日会いたいとかいったらどうする?」


「えっ・・・」


ほら!少し困ってんじゃん。


「なんて嘘よ
貴弘もさっき嘘をついたから」


「なんだ・・・本気かと思った
本気なら超嬉しいのにさ」


「あんまりそんなこと言わない方がいいよ
本気にする人も中には居ると思うよ」


「マジに取ってくれてもいいよ
オレさ 乃愛にまた出会えて
嬉しかったんだ
運命感じたよ」


ドキッとするけど
これは全て嘘。


「奥さんいる人に言われても嬉しくない」


「オレさ 実は結婚してないと
言ったらどうする?」


驚かないよ別に知ってるから。。。





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