イマカレモトカレ 永遠の愛は?



「どこか行きたいところある?」


「果てしなく走る!」


「えっ!!!
オレは無理
今日営業で疲れてるから
途中で眠くなる!」


「眠くなったら休めばいいじゃん
もしくはあたしが運転するか」


「いや・・・それも無理
怖いわー」


「ひどい!
じゃあ 貴弘の好きなところでいいよ
あたしは乗せてもらう立場だからね」


「うーん それなら
オレの家で飲むか?」


・・・それって・・・?
戸惑ったが家に誘うと言うことは
もしかしたら【アレ】が狙いなのかも
うん・・・ポイ捨てにされても
構わない。


「ヨシ!行こう!
お酒をいっぱい買って行こう」


「酒は買わなくていいよ
自慢じゃないけど冷蔵庫の中身は
アルコールものばっかだから」


しばらく走るとパーキングに車を停め
「ここだから」とエンジンストップ。


昔と同じところかと
思っていたけれど 引っ越していた。


「便利の良いところに住んでるね」


「そうそうだから冷蔵庫に
買い貯めしなくても済むんだ」


スーパーの隣が貴弘の住むマンションがある。


部屋の中もとてもきれいにしてあり
彼女の存在が見え隠れ。


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