イマカレモトカレ 永遠の愛は?


貴弘んちのトイレ
こんなきれい好きだったっけ?
と思うくらい綺麗。


・・・あ・・・
そう言うことね。


トイレから出た所の洗面台を見て納得
歯ブラシが二個
泡の出る洗顔フォーム
彼女か・・・
寝泊まりする彼女が居るんだ。


そっか~
だよね・・・
貴弘ってイケメンだもん
彼女くらいいるよ。


それなのにあたしを
ここに連れてくるってことは
やっぱりあたしのことが
憎いから・・・。


そうでないと
彼女が要るのに他の女なんて
部屋には入れないでしょ?


「お風呂入れば?」


「えっ?」


「えっ?って今日も暑かったから
ベタベタしない?」


「で・・・でも
帰るから・・・」


「うん?帰るつもり?」


「えっ?」


「オレ遅れないよ
飲んじゃってるし」


「あっ・・・電車で帰るから」


「ここからじゃ
もう終電間に合わないよ」


「うそ・・・」


「うそって そのつもりじゃなったの?」


「そのつもりって?」


「泊まる」


「違うよ!」


慌てて否定するあたし。


「泊まるって・・・着替えないし
それに・・・」


貴弘って彼女居るじゃん
と言いたかったがやめた。


「着替えくらいならあるよ
それにさ すぐ洗濯して乾燥すれば
朝までには乾くし」


着替えがある?
まさか彼女のをあたしに貸すって?


貴弘は着替えを出してくるから
待ってろと別の部屋へ行った。



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