イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「ほら!」
と持ってきたのは
大きなTシャツとショートパンツ
どう見ても男物。


「これ?着るの?」


「オレのだけど
裸よりましだろ」


「まあ・・・」


彼女のよりは全然マシ。


「遠慮せず入ってこい
遠慮するような間柄じゃないだろ」


「そうですね・・・」


何してんだろあたし
お風呂まで借りちゃってさ
お風呂を借りて洗濯機まで借りて・・・。


素肌にデカTシャツを羽織り
貴弘のもとへ「ありがとう」と
戻るとまた貴弘は寝ていた。


「ねぇ!貴弘
寝るならちゃんとして寝たら?」


「あ・・・乃愛が隣の部屋に行って
ベット使え オレはここで寝るから」


「いいよ あたしがここで寝るから
貴弘がいつも自分が寝てるところで寝てよ」


「いいから
あっ!なら一緒に寝る?」


「え・・・」


「ばーか!本気にすんな
ってかお前エロッ
男の前で堂々とそんな格好すんなよ」


そう・・・貸してくれたショートパンツ
はいてみたら大きすぎて
ストッんて落ちてしまう。


だからTシャツのまま
パンツは洗濯して無いから
今日はスカートなので
パンツの上にオーバーパンツをはいていたから
それを洗わずはいてるのだ。


「大丈夫です!
ちゃんとはいてますよ」


「お前は芸人か」と貴弘は笑っていた。





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