イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「何だよ 急に黙り込むなよ」


「その人と結婚とかは?」


「うーん 乗り越えなきゃいけない
壁がありすぎる!」


「そっか・・・大変だね
でも!貴弘なら乗り越えられるよ
どんな壁でも撃ち抜けると思うよ」


「鉄格子でもか?」


「そんなもん爆破よ!」


「あはは 出来たらいいな」


言ってる端からヤバイ
本日2回目の涙腺が・・・。


「頑張って!さぁ!もう寝よう!
あたしやっぱりベット借りるね
向こうの部屋?」


「あ・・・うん」


隣の部屋へ移動したが
そこはセミダブルのベットが置いてあって
またそれを見て胸が苦しくなる。


愛してる女と人とここで・・・。


もう十分傷ついた。


貴弘はまだまだ足りないと思うけど
あたしの心はヅタヅタ。


しばらくすると貴弘が
「ソファーはやっぱり
窮屈だから寝れない
ここで一緒に寝ていい?」と
あたしの返事を聞く前にベットへと
入ってきたのだ。


「あれ?もう寝てる?」
無反応のあたしに貴弘が声をかけた。


「・・・起きてる」
と答えたあたしは貴弘に背を向けたまま。


「こうして一緒に寝るなんて
想像つかなかったよな」


「まぁね 思いっきり振られたからね」


「あれは!!!仕方ないだろ」


「だよね・・・子供ができたのには
あたしも勝てなかったからね」


そんなのうそだと知ってるけど
そこはそう言わないと。







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