イマカレモトカレ 永遠の愛は?
番外編
***その①
夢子と船越さんへの報告***
二人で東京へ帰った夜
船越さんと夢子と待ち合わせた。
もちろん二人のことはまだ話してはいない。
少し遅れてあたしたちが
待ち合わせの場所についた。
「遅いっす!
で?何ですか?
二人揃ってまるで申し合わせしたように
同時に来るなんて!」
すると貴弘はあたしの手を取り
「この通り!」と笑いながら言うと
状況を読めない船越さんは
「何してるんですか?
セクハラですか?やめましょうよ」
と あたしたちの手を
引き裂こうとしたのだ。
「船越くん!諦めて!」
「えっ?どーいうこと?」
「前田さん!乃愛を連れて帰ってくるって
約束守ってくれたね」
「待ってください!どーいうこと?」
そのあと夢子は船越さんに一生懸命
状況説明をしていた。
「ズルいです!
オレが始めに門倉さんのこと
いいなぁ~って言ってたのに!
知っててそれはないですよぉ~」
「アハハ 悪かったな」
「もー!悪かったなじゃないですよ!
なーんて・・・
前田さんって門倉さんのこと
ずっと気にかけてましたよね?」
「オレが?」
「自分が会いたいくせに
そんなこと言わずに場所を設けろ!
なんて言ってましたしね」
「お前なぁ!」
「何年先輩と一緒だと思ってるんですか!
いつもはイケイケの癖に
門倉さんとのことになると
慎重でしたもんね」
「アホか!勝手に言ってろ」