イマカレモトカレ 永遠の愛は?
「あたしが思うに 彼さ~
お兄さんのせいにして自宅へ入れないとか
おかしくない?何かありそうな気がするな」
「何なの?考えすぎだよ
推理作家みたいにさ
勘ぐらないの!」
「反対に何とも思わない乃愛が不思議なくらいよ」
「そう?能天気だからかな?」
「こっそりアパートへ行ってみたら?」
「何で?」
「ほかに女が居たりして
なーんてね」
笑いながら夢子は言った。
ほかに女?思いもしなかった言葉に
不安が過る。
曜日指定で会うのって
思えば変か・・・。
あたしんちに泊まらないのも
思えば変か・・・。
ううん違う違う
和典さんはそんな人じゃない
そんな人を親たちは紹介しない
そんな無責任な大人じゃない。
「も~夢子ぉ~そんなこと言わないでよね」
「冗談よ!そんなことあり得ないでしょ
商社マンは乃愛にゾッコンだからさ
じゃないとそんな痕を付けるほどしないよねぇ
さぞかし情熱的な営みか・・・」
最後はあたしが少し不安に思ってると察したのか
冗談で明るくしようと夢子は言ったようだった。