イマカレモトカレ 永遠の愛は?
偶然会ったと嘘をついた。
「まさか浮気してんじゃないだろうな!」
「してないよ!」
「迎えにいくから
行くまでそこに居ろよ!
一歩も動くな!」
あたしの今の居場所を聞いて
自分はお兄さんのお嫁さんと子供を
家に送ってからこの場所に来ると言う。
「貴弘・・・ごめん
彼が迎えに来るって」
「何か変わったこと?」
「ううん」
「そう?ならいいけど
すぐ来る?なんなら来るまで
一緒に待とうか?」
それは困る。
「うん!ごちそうさま」
「じゃあな」
見送るあたしに
また5回点滅
どうしてよ・・・。
そんなあたしの気も知らず
貴弘は車を走らせ帰っていった。
一時間以上もそこであたしは
和典さんを待った。
ずいぶん遅くに車で来た和典さん。
「乗れ!」
と言っただけで無言のまま車を走らせる。
この空気が重苦しく怖い。
着いたのはラブホ。
「脱げ!」
「えっ?」
「ヤツと浮気してたんだろ
調べるから脱げ!」
その時ヤバイと思った
この人怒ったらヤバイ人かもって。
「してない!誓ってもしてない!」
「じゃあ 携帯見せろ!」
と取り上げ 開こうとするが
あたしはロックをかけている。
「解除しろ」
「そこまでしないでよ
なにもしてない!
ただご飯食べただけ
和典さんが急用ができたといって
そしたら同級生がご飯行こうって言うから」
「うん?オレのせいか?」
「そーじゃない!
そーじゃないけど」