イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「この前 ご飯に行ったと言うのは
さっきのやつか?」


「違うよ」


「言い切れるのか?」


「えっ?」


「ヴェルファイア
あの日もヴェルファイアだったな」


やっぱり見られてた。


「同級生が本当か?
業者が本当か?
その都度嘘を付いてると
ワケわかんなくなるぞ!」


「どっちも本当よ
たまたま夢子の代わりに行ったら
同級生が担当だったってことなの」


「はじめから何でそれを言わないんだ!」


「言わなくてもいいかと思って」


「言えよ!
言わないと疑いたくなるだろ!」


「ごめんなさい
でも本当に何もないから」


「まぁ1回ぐらいなら
許してやるわ!オレの物って
印付けてたのに消えちゃったか?」


あたしの胸元を勢いよくバサッと開く。


やっぱりあの時変だったのは
あたしが貴弘の車から降りるのを見たからだ。


「あ~あ 薄れてるね
もう一回付けておくよ
浮気防止にな」


余りの恐怖から動くことも出来ず
あたしは無抵抗で和典さんにされるまま。


早く終われ!早く終わってと
願ってするのは初めてだ。


すると和典さんの手が止まった。


「やめた!服を着ろ!
帰るぞ」


冷たくそう言い放った。




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