イマカレモトカレ 永遠の愛は?
そんな頃あたしの携帯がなった。
相手は和典さん
出ないと怒られるし。
「もしもし」
「そろそろ終わる頃かと思って・・・
今鉄板焼きの店の外に居るんだ」
「えっ?」
来てるって???
「お店に入っていい?
ついでに紹介してよ
友人の夢子ちゃん」
それはマズイ・・・
和典さんが貴弘の顔を覚えていたら
ここで大変なことになる。
「あっ!もうお開きだから
出るから待ってて」
全然お開きでもない
宴もたけなわ状態。
「ごめん!彼が迎えに来てるから」
「えー!!!こっちが優先でしょ
向こうが後で誘ってきたんじゃん!」
「でも・・・何か
大切な用があるとか・・・で!」
「それってどーなん?
最近思うんだけどさ
縛られてるんじゃないの?」
それ・・・貴弘の前で言わないでよ。
「縛られてなんかないわよ
あたしも会いたいって思ってるし
だから好都合!」
そんなこと
おおうそ・・・。
「待ってるんなら仕方ないわね
フフッ!ちょっと挨拶してこよっかな?
まだ まともに彼を見たことないしね!」
「すみません
お先に失礼します
これあたしの料金です」
と適当な金額5000円を置いた
たぶんそれ以上かも知れないけど。
「の・あっ!門倉さん
お金はいいよ こっち持ちの約束だから」
と 貴弘に
その5000円を手に返された。
「あ・・・なんか・・・
すみません・・・ごちそうさまです」