イマカレモトカレ 永遠の愛は?



せっかく楽しく過ごしてたのに
どうして迎えに来るの!


やっぱりなにかまだ疑ってるのかな?


夢子はあたしのあとを本当に着いてきた。


「本当に見に来るの?」


「当たり前!」


外に出ると
本当に和典さんが今にも入りそうな感じで
立っていた。


出るのが少し遅かったら
中へと入って来てたかもしれない。


「ごめん お待たせ」


「あ~あ」


と 『遅いじゃないか!』と言いたげに
少し不機嫌そうに答えた和典さんは
ふと夢子を見た。


「あっ!始めまして
あたし乃愛の同期の西山夢子と申します」


慌てて夢子が自己紹介。


「始めまして瀬戸です
乃愛がお世話になってます」


今度は営業スマイルになっている。


「いいえ!こちらこそ」


「取引先との食事会だったとか?
何人ぐらい?たくさんの人?」


「いえ4名ほどですよ」
正直に答えた夢子。


「もういいのかな?乃愛を連れ去って」


「あ~大丈夫ですよぉー
どーぞどーぞ」


「そう?ごめんね
じゃあ 行こうか?乃愛」


「じゃーね!乃愛
また明日ね~」


あと数秒バイバイが早かったら
よかったのに・・・。


「西山さーん携帯が鳴り続けてます!
大切な用じゃないですかね?」
夢子の携帯を持って出てきたのは
船越さん。


「取引先の人?」
和典さんが船越さんにきいた。


「あっ!門倉さんの彼氏さんですか?
羨ましいっすね!
こんな可愛い彼女さん!
もし彼氏が居なかったら
オレっ 狙ってますよ」


酔ってる船越さんは言いたい放題。

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