イマカレモトカレ 永遠の愛は?


「うちの彼女のこと誉めてくれて
ありがとう!彼氏としては鼻が高いよ」


顔は笑ってるけど
目は笑っていない。


「酔っぱらいの船越さん
前田さんが待ってますよ
席へ帰りましょ!」


状況を読んだ夢子は
船越さんの向きを代えて
背中を押して店内へと入れた。


夢子が機転を利かせてくれたお陰で
貴弘と和典さんが会うことはなかった。


船越さんを押して中へ入ったその先に
貴弘が立ってこっちを見ていたから。。。


あと少しであたしたちの目の前へ
出てくるところだった。


かなりヤバイ状況になるところだった。


「さっきのなに?
可愛いってチヤホヤされて
喜んでたわけ?」


「ううん そんなことないよ
あの人結構飲んでたから
酔っぱらってワケわかんなく
なってると思うんだけど」


「あれがこの前の男か?
いや・・・顔がちょっと違ったか」


「違うよ!夢子の大切な取引先の人達」


「全くお前は!
人がせっかく色々と考えてるのに
お前は男と飲み会か?」


「色々と考えるって?
どう言うこと?」


「乃愛とのことしかないだろ!」


・・・それはどういう意味か・・・。


「よく分からないけど・・・」


「こっちは必死なのに」


何が必死なのか
ちゃんと説明しないから
全然話にならない。


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