イマカレモトカレ 永遠の愛は?



「乃愛・・・何食べたい?」


「あまり欲しくないんだ
夏バテかな?」


「ダメよちゃんと食べないと!
うん?まさかの出来ちゃった?」


「出来た?何が?」


「何が?ってぇ~もー!あんた!!!
あ・か・ちゃ・ん!」


「えっ!!!うそっ!」


そう言えば そろそろ来る頃。


ふと思い出した
『やばっ!ちょい出たかも
まぁ 出来てたら結婚すればいいんだから』
和典さんの言葉。


「そんな予感あるわけ?」


「無いとも言えないけど
それは困る!」


「困らないじゃん!
どーせ商社マンと結婚すんでしょ?」


「いや・・・どーかな」


夢子には話さないといけないと思う
今のあたしの状況を。


でもいきなり今はどう切り出していいか
わからなくて どーかななんて
曖昧な答えになってしまう。


「遅れてるなら病院へ行きなよ
一人であれだったら
あたし付き添うから」


「うん・・・その時はね
まぁ!今日はその事を含めて
話があるからゆっくり話そう」


「ヨッシャ!食べながら話そう
結局何が食べたいのよ」


夢子はあたしと和典さんが
【結婚】に向かって話してるのだと
思ってそんな事を聞かされるのだろうと
思っていたようだ。


「軽いものがいいな」


「そうねぇ~
スパゲティとかにする?」


「任せるよ」


「任せるよって言うのが一番いやだな
自分の意思を言ってよ」


「じゃあねぇ~パフェの美味しいところ」


「そんなもん晩御飯じゃないし!
わかった!やっぱりスパにするわ」


夢子が明光くんと前に行って
美味しかったというス
パゲティ屋さんに決定した。




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