恋の処方箋SOS
シャワーを浴びて2階の部屋に逃げ込むように入った
下着も丁寧に選んで夏らしいワンピースに袖を通した
バックの中身を入れ換えようとして飴がでてきた
私の好きなイチゴ味…どうしようか悩んで小さなテーブルに置いて急いで家を出てタクシーを捕まえた
駅前のロータリーを降りたすぐ近くに小さな居酒屋がある
「杏子こっちこっち」
ピョンピョンその場で飛び跳ねる手を振る美々
「あいかわらず可愛い」
「そんなことないよ」
お店にはいると美々は奥の座敷を予約したらしいでもなんで?
ふと考えてると男子の声がした
「君が美々ちゃん?かわいいね」
あーやっぱり合コンしかも安定の美々狙い
ナベさんは飲めればあんまり文句は言わないし
席につくなり男子が自己紹介を始めた
「ごめんねあと一人くるんだけどそいつ医者だから
俺は河瀬拓也です美容師してます」
キラキラな笑顔まぶしいなでも美々しか見てない
「布施槇成、社長をしてる」
「じゃあ私から三瀬美々で~す
アパレルの会社で働いてます」
美々の自己紹介が終わると同時に龍太郎が席についた
「比嘉龍太郎、医者」
「龍太郎?!」
「あんこ」
眼鏡をかけた私服姿てまったく気づかなかった
横から拓也が言う
「なになに知り合い?」
私は下を向いたままカクテルを飲んで言う
「杏子ですから」
場の空気を戻すようにナベさんが言う
「渡辺万里子です、美々と杏子とは友達で同じ職場で働いてます」
全員が名前言うとまた拓也が言う
「王様ゲームするよん、この中から好きなの引いて」
私はすっとを端のを抜いた
美々が声をあげた
「拓也くんの隣に座って写メを撮って拡散するはーい」
美々は慣れた様子で拓也くんの隣に座って写メを撮っていた
次にナベさんは槇成さんに手酌をするというものだった
私のは最悪すぎて言いたくも実行したくもなかった
龍太郎は私の様子に気づいたのか隣に移動した
「俺がしていいこと?」
私は首を振った
「ダメぜったい」
「紙みせて」
「ヤダ」
私は龍太郎を押し退けた拍子に紙がテーブルに落ちてしまった
「誰だよこんなイタズラしたの」
「龍太郎あのね大丈夫だから」
「イヤならいいんだけど」
お題は簡単きっと普通ならだって小学生のおふざけレベルだから誰にも気付かれずにブラのホックを外すなんて
龍太郎が背中に手をまわしてきてすごく恥ずかしい
「龍太郎みないでよ」
「もう外れてる」
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