彼氏は幼なじみのイケメンくん。
耳元で私だけに聞こえるようにささやいてくる。

甘ーい声で。


『ほら、そこのリア充たち。終わり!帰ってよろしい。』



『じゃーね、菜緒。翔、菜緒のことよろしく。』




『うーす。菜緒行こ。』



翔の声を聞いて立ち上がろうとすると…

クラッ



立ちくらみがしてイスに舞い戻ってしまった。


『採血したあとに立ちくらみなんて、貧血ですって言ってるようなもんだな。』



めまいがおさまらない…。


『菜緒めまい治った?』



「そう、、くん、クラクラする。」




『点滴して様子みよっか。』




点滴、、、無理!



「も、なおった。帰る。」




『はいはい。そこのベット寝て。梓菜悪ぃ、点滴持ってきてもらってもいい?』



『OK』




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