彼氏は幼なじみのイケメンくん。
寝て起きると、見なれた診察室。


腕を見ると点滴は外されている。
点滴のおかげか、めまいはなく貧血は大丈夫そう。

だけど・・・息が苦しい。



「ケホッ」

咳が出た。発作につながりそうで怖い。



すると、
『菜緒?起きた?』


お姉ちゃんの声が聞こえた。

返事をする前にカーテンが開き、お姉ちゃんが現れた。



『今、蒼汰回診行ったから。咳してたみたいだけど?大丈夫?』



「お姉ちゃん、、、息苦、し。」


『えっ?ちょっと体起こそうか。』



そういって、背中を支えながら起き上がらせてくれた。



「ケホッゴホッゴホッ。」


お姉ちゃんは背中をさすりながら、



『菜緒。ちょっともしもしするね。』


お姉ちゃんは小児科の医者だから口調は優しいけど、、、

容赦なく服を上げて嫌がる私をおさえつつ聴診してくる。



そして、聴診を終えると誰かに電話をしていた。

『菜緒。今蒼汰呼んだから、ゆっくり深呼吸してて。』



「ケホッケホッ。んぅ。」
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