彼氏は幼なじみのイケメンくん。
ガラガラッ


『菜緒ー?大丈夫か?』





「蒼くん。苦、、し」



『深呼吸だよ!スーハースーハー』


はじめはうまくできなかったが蒼くんと一緒に深呼吸するうちに呼吸が整ってきた。



『落ち着いた?』




「ん、もぅ、へーき。」



『ちょっと聴診させてね。』



『はい、いいよ。
ちょっと喘鳴聞こえるから、、、。今晩だけ泊まっていかない?』


それって遠まわしに入院しろって言ってるんだよね。



「や、、、だ。」



『やっぱり?』



『あ、今日私、当直ないから一緒にいられるよ?蒼汰それならいい?』



『梓菜いんならまぁいいけど。一応吸入していって。』




「はぁい。」



泣きながらだけど吸入をして、お姉ちゃんの車に乗って家まで帰った。



あ、そういえば翔。どうしたんだろ?


「お姉ちゃん。翔、先帰った?」



『あぁ。翔、ずっと菜緒の隣にいたんだけど途中で電話きて最悪とか、暴言散々吐いて事務所行ったよ。』



仕事入ったのかな?でも、翔。仕事は文句言わないし。


『なんか、クソ女とかなんだっけ?早紀とか言ってたかな?』


あ、わかった


「早紀さんに呼ばれたんだ。かわいそうに。」



『だれ?早紀って?モデル?聞いたことない。』




「モデルだよ。お父さんが年収一億の金持ちとか言ってほぼコネで入った子。」


『ふぅん。一億ねぇ。大したことない。』


お姉ちゃんがそういうのにも無理はない。

お父さんとお母さんが経営する宝石店は世界一のブランドとも言われ、ふたりの月収でも一億は軽く超える。


野崎家は代々伝わる大企業。

ちょー金持ちだ。



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