彼氏は幼なじみのイケメンくん。

「蒼くん来たよ。」



『おぅ。うわ。テンション低いなぁ』



「ん。帰っていい？」




『まだ、なんにもしてないでしょーがｗ』



軽く診察を済ませ、


『斗真ー。』




『なに？蒼汰』


影からヒョイと顔を出したこの人が私の担当のナースさんの菅田斗真(ｶﾝﾀﾞﾄｳﾏ)。蒼くんと同期で優しいけど､､､怒るとそれなりに怖くて…。

まぁ、蒼くんには負けるけどね。



『空いてる処置室で菜緒に吸入させて。よろしく。』




『はいよー。菜緒おいで。』



「やだぁ！帰る！」



『はいはい。行くよ。』



そう言われ、体がひょいと浮いた。

『あらら。また軽くなってる。ちゃんと飯食ってんの？』



「食べてるー！私、重いし。家帰るから離して！」



『菜緒。うるせーよ。』



「バカとーま！」




『相変わらず俺は呼び捨てかよ。』



「だってとーまじゃん」



『はいはい。わぁったよ。ったく。』