彼氏は幼なじみのイケメンくん。

二章

それからかれこれ3ヶ月程…。

体調…崩しました。


不幸中の幸いは今日がOFFであること。

仕事に迷惑をかける前に治さなきゃ!



だるくてだるくて朝から何も食べずにずっとベットの中。
お姉ちゃんは当直からの日勤でいない。

ただ。問題がひとつ。
翔とOFFがかぶったから会う約束をしてしまったのだ。

一応朝、急用で会えないと言ってあるんだが。



ピンポーンピンポーン

さっきからインターホンが鳴り止まない。

プルルルプルルル

電話もかかってきた!!


仕方なく電話に出ると…。

「もしも《菜緒?家にいるでしょ?》」



「何で知ってんの?急用って言ったのに!?」



《バーカ。お前の部屋カーテン全開だよ。俺の部屋から苦しそうに寝てんの丸見え。てか、鍵開けて入っていい?》



「いいよ、お家帰って。」




《は??何言ってんの?》



「翔。せっかくのOFF。無駄にしちゃかわいそう。」



ガチャ。


あ。切れちゃった。幻滅されちゃったのかな?
こんなに手のかかる彼女やだよな。


と思っていると…


ガチャ

『おじゃましまーす。』



コンコン


『菜緒。来た』



?????



「幻滅してないの?」


『は?』




「だってだって…。」



『はいはい。言いたい事はだいたいわかったから。
俺はせっかくのOFFを菜緒との時間に使えるならどんな用事があってもこっちを優先してくるから安心しな。』



「かける。ごめんね」



『体調悪いときの菜緒はネガティブだなぁ。そーゆー時はありがとうでしょ。』



「翔?」



『ん?』




「ありがとう♡」



『はいよ。
菜緒。熱は?ご飯食べた?』



「計ってない。食べてない。」



『じゃあちょっと熱計ろっか』



翔に抱きしめられる形で体温計を服に入れられた。

ピピピピピピ


翔が素早く抜くと…


『8度9分!?ちょっと電話してくる。』



翔が、部屋を出ていくとうとうとしてしまい寝てしまった。
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