彼氏は幼なじみのイケメンくん。

三章

とうとう退院して、今日から仕事復帰!!

いっぱい迷惑かけちゃったからたくさん働かないと！




今日は雑誌の撮影。そのあとにテレビの生出演。
生出演､､､緊張する。


ゆかちゃんの車でスタジオへ。
いつも通り撮影をこなし、次のスタジオへ。


私が入院してたのはみんな知っているからスタッフさんも共演する方も“体調大丈夫？”とか“退院おめでとう！”って言ってくれて、もう泣きそう



表情で読み取ったのか、隣でゆかちゃんが
『メイク崩れるよ！』
といってくれ、泣きはしなかった。





雑誌の撮影を終えてテレビ局に向かう。
夕方からのバラエティ番組！


いつも生放送ですごい視聴率をとっている番組だ。
これが復帰番組になるなんて…。感激だ。



さっそく楽屋に入り着替えとメイクを済ませる。

すると､､､

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ

『失礼します』

誰かな？と思い先輩でもいいようにとドアの方を向いて心構えをする。

ｶﾞﾁｬ

『こんにちは、立花藍(ﾀﾁﾊﾞﾅｱｲ)です。本日共演させていただきます。よろしくお願いします！』



立花藍といえば今注目の若手女優さん。
私は子役からやってるから芸歴としては先輩だけど年齢は向こうの方が上。


「春野菜緒です。はじめまして！こちらこそよろしくお願いします。」



『わァァ。本物の菜緒ちゃんだ!!

わッ!!すいません！失礼な発言してしまって！』


ふふふっ。この人意外と面白い方なんだな。

「いえいえ。大丈夫ですよ。私もお会いしたかったです。お名前で呼んでもいいですか？」



『は、はい！なおちゃんて呼ばせていただいてもいいでしょうか？』


「もちろん！藍さんの方が年上なんでタメで平気ですよ！仲良くして下さいね！」



『い、いえ。芸能界の先輩に。タメ口だなんて。』



「じゃあお友達になっていただけますか？」