彼氏は幼なじみのイケメンくん。
そして生放送も無事に終わり、みなさんに暖かい言葉も頂いてスタジオを後にした。



楽屋で着替えを済ませ帰りの支度をして帰ろうとすると…


ガチャ

いきなりドアが開いた。


『菜緒。帰っぞ』



「翔か、びっくりしたじゃん。」



『ほら行くぞ。』



「はぁい。」


荷物を持って翔の元へ行くと、荷物が手から消えた。


『持ってやるよ。』



「ありがと。」



と言うとニコッと不意にかっこいい笑顔を見せられキュンとしてしまう。



「あ、なんで今日いること教えてくれなかったの!?」



『菜緒ってホントバカだな。言ったらサプライズにならねぇだろ。』


それもそうか。



「もぅ!入院中のビデオちょー恥ずかしかったんだからね!すっぴんだし、パジャマだし。」



『ハハハッ。十分かわいかったよ。』



「うるさい。」



『怒ってる?』



「べつに〜。」


『にしてはご機嫌ななめだね。こうしたらいい?』


と言ってキスをしてくる。
ぁぁぁ、こんな廊下のど真ん中で。


「ばか。」



『はいはい。』



駐車場に着くと翔のマネージャーさんが車で待ってくれている。

「ゆかちやんは?」



『今日は菜緒もこっちで帰るの。』



そーゆーことか。


車に乗り込みマネージャーさんに挨拶して家まで送ってもらった。


私が家に入ろうとするといきなり腕を引っ張られる。


『今日はこっち。』



と言われ、半強制的にズルズル引っ張られていく。


『今日兄貴と梓菜が菜緒ん家いるから。気まずいだろ。』


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