オフィスの野獣と巻き込まれOL
「美帆、当たり前だろう?君をあんなところに置いておくわけにはいかない。
独身男がうようよいるじゃないか。
仕事がしたいなら、俺の目の届くところにしなさい」
「祐一さん、ずっと置いておくって。まさか。私を秘書にでもするつもりですか?」
「そうだな。それでもいいか」
「私に秘書は務まりませんよ」
「それなら、心配いらない。
ちゃんとした秘書なら、何人もいるから大丈夫だ。
君は、いつも俺の横で笑っていればいい。花瓶に生けられた花みたいに」
「それじゃ、バカみたいですから。嫌です」
「嫌だって?じゃあ、どうするんだ。
家に帰るまで、俺は、全然君に会えないじゃないか。
社長は忙しすぎるし、生活も何もあったものじゃない。
社長でいなきゃいけないのは、我慢ならんな」
「そんなに忙しくなったのは、ご自分で、事業計画をまとめたんでしょう?」
「真面目に考えたからな。その時はきっと、誰かがやってくれれうだろうと思ってたよ。自分でやるなら、もっと緩くするんだった」
「何ですか、それは」