キスシリーズ~はぐらかしキス~ 短編
そんな智晴は出会った当初から冷たかったんだけど…。
付き合ってからも冷たい。
彼氏ってこんな冷たいものなのかなぁ…。
ていうか、それよりも智晴怒ってないかな?
「ち、智晴ごめんね?怒った?」
わたしのバカバカッ!
学校では大きな声で名前呼ぶなって言われてたのに!
ここは智晴の教室。
わたしは智晴に会いにここまで来てるのだ。
智晴はわたしに会いたいなんて思ってくれてないみたいだけど…。
「別に怒ってないよ」
智晴の素っ気ないその言葉に不安になる。
「本当?」
「嘘なんかついてどうするの?」
「うっ…そ、そうだよね…」
やっぱり冷たい…。