君をおしえて
姫咲兎沙紀です!(きさきうさぎ)
〖兎沙紀(うさぎ)said〗
「やばい!遅刻だ!!!!」
高校生活1日目こんなしょっぱなから遅刻なんてありえない!!私は急いで身支度をする。
髪は三つ編み、これがまぁ、長くて長くて腰あたりまである。できるだけ目立ちたくないので、化粧で唇の色を無くし、そばかすをかく。分厚い瓶底眼鏡をかけ、膝下まであるスカートを履き準備は完了。時間はないので今日は朝ごはん抜き。あぁ、サヨナラ私の朝食…
とりあえず、急がなきゃ!!私は学校までダッシュした。
「ハァ。ハァ。着いた。」
なんとか入学式までには間に合った。注目を集めていたけど、遅れてきたせいだと思い、イスに座った。
長い入学式が終わり教室に行くと、なんだかザワザワしてる。気になりそちらに視線を向けると超絶イケメンが座っていた。すると、なぜか目が合った。思わず見つめてしまった。長い睫毛に大きな黒目、ぱっちりとした2重でスッと通った少し高めの鼻。肌荒れというものを知らないであろう綺麗な肌。唇はほんのり赤く、老若男女問わず見とれてしまうと思う。そんな彼を見つめ続けた私。あっちが先に目をそらした。よっしゃ!勝った!謎の勝利を確信し私も視線を落とす。なんであんなに見てきたんだろう?不思議に思いながら授業を受けた。
そして昼休み。
「兎沙紀!!」
「亜莉奏(ありす)!!」
「どーしたの!朝こなくて心配したんだから!!」
「ごめんごめん笑」
この子は桜木亜莉奏。小学校からの付き合いで私の親友!栗色をした綺麗に巻かれた髪、長い睫毛に大きな目。笑うとチラッと見える八重歯。可愛すぎる。そして、スポーツ万能でピアノも弾けちゃったりするパーフェクトガールだ。クラスは違くなっちゃったけど「お昼は一緒に食べよう!」って約束した。
私がここ、天野原学園を受験した理由は亜莉奏と一緒というのもあるけどもう一つ大きな理由があった。
放課後…
「兎沙紀!一緒に帰ろっ?」
「ごめん、亜莉奏。今日はあそこによってきたくて。」
「早速?道具とかは持ってきたの?」
「うん!ごめんね?」
「いいよいいよ!」
亜莉奏の誘いを断ってまで行きたいところ。それは私がここに通いたかった一番の目的。
「あった!!」
草木や花に囲まれた白いベンチとイス。そこを少し抜けるとあったのは畑。トマトやキュウリ、ナス、オクラなどなど。たくさんの野菜が植えられていた。
私はエプロンをつけ、手差しをはめ準備万端。野菜達のお世話をはじめた。
「早いね。兎沙紀ちゃん」
「校長先生!こんにちは!」
私がこの学園に見学に来た時、校長先生に誘われ、園芸部を見させてもらった。それからは一目惚れで。入学する前からここの野菜達をお世話させていただいていた。
「兎沙紀ちゃんはもちろん園芸部に入るよね?」
「はい!もちろんです!毎日ここの野菜達をお世話出来るなんて夢みたいです!」
「それはよかった。ゆっくりしていってね。」
「はぁい!」
一通りお世話が終わったので少し休憩することにした。
「ふぁぁ。少し寝ようかな。」
私は眼鏡をはずし、髪もほどいて、手差しも取り、頭のところにハンカチをしいて眠りの世界に落ちていった。
「やばい!遅刻だ!!!!」
高校生活1日目こんなしょっぱなから遅刻なんてありえない!!私は急いで身支度をする。
髪は三つ編み、これがまぁ、長くて長くて腰あたりまである。できるだけ目立ちたくないので、化粧で唇の色を無くし、そばかすをかく。分厚い瓶底眼鏡をかけ、膝下まであるスカートを履き準備は完了。時間はないので今日は朝ごはん抜き。あぁ、サヨナラ私の朝食…
とりあえず、急がなきゃ!!私は学校までダッシュした。
「ハァ。ハァ。着いた。」
なんとか入学式までには間に合った。注目を集めていたけど、遅れてきたせいだと思い、イスに座った。
長い入学式が終わり教室に行くと、なんだかザワザワしてる。気になりそちらに視線を向けると超絶イケメンが座っていた。すると、なぜか目が合った。思わず見つめてしまった。長い睫毛に大きな黒目、ぱっちりとした2重でスッと通った少し高めの鼻。肌荒れというものを知らないであろう綺麗な肌。唇はほんのり赤く、老若男女問わず見とれてしまうと思う。そんな彼を見つめ続けた私。あっちが先に目をそらした。よっしゃ!勝った!謎の勝利を確信し私も視線を落とす。なんであんなに見てきたんだろう?不思議に思いながら授業を受けた。
そして昼休み。
「兎沙紀!!」
「亜莉奏(ありす)!!」
「どーしたの!朝こなくて心配したんだから!!」
「ごめんごめん笑」
この子は桜木亜莉奏。小学校からの付き合いで私の親友!栗色をした綺麗に巻かれた髪、長い睫毛に大きな目。笑うとチラッと見える八重歯。可愛すぎる。そして、スポーツ万能でピアノも弾けちゃったりするパーフェクトガールだ。クラスは違くなっちゃったけど「お昼は一緒に食べよう!」って約束した。
私がここ、天野原学園を受験した理由は亜莉奏と一緒というのもあるけどもう一つ大きな理由があった。
放課後…
「兎沙紀!一緒に帰ろっ?」
「ごめん、亜莉奏。今日はあそこによってきたくて。」
「早速?道具とかは持ってきたの?」
「うん!ごめんね?」
「いいよいいよ!」
亜莉奏の誘いを断ってまで行きたいところ。それは私がここに通いたかった一番の目的。
「あった!!」
草木や花に囲まれた白いベンチとイス。そこを少し抜けるとあったのは畑。トマトやキュウリ、ナス、オクラなどなど。たくさんの野菜が植えられていた。
私はエプロンをつけ、手差しをはめ準備万端。野菜達のお世話をはじめた。
「早いね。兎沙紀ちゃん」
「校長先生!こんにちは!」
私がこの学園に見学に来た時、校長先生に誘われ、園芸部を見させてもらった。それからは一目惚れで。入学する前からここの野菜達をお世話させていただいていた。
「兎沙紀ちゃんはもちろん園芸部に入るよね?」
「はい!もちろんです!毎日ここの野菜達をお世話出来るなんて夢みたいです!」
「それはよかった。ゆっくりしていってね。」
「はぁい!」
一通りお世話が終わったので少し休憩することにした。
「ふぁぁ。少し寝ようかな。」
私は眼鏡をはずし、髪もほどいて、手差しも取り、頭のところにハンカチをしいて眠りの世界に落ちていった。