* ひなた *
高校二年の冬、
あたしは家を飛び出した。
その時付き合って居たのが年上の優太。
本当に色んなことがあった。
泣いて、笑って…
絶望から救ってくれたのも、優太だった。
「辛いなら家出ちゃいなよ。」
って簡単に言ったから、正直ちょっとムカついた。
でも、それは優しさだったんだよね。
嫌なこと思い出させないように
いちいち聞くだけの人にならないようにって…
でもあたしは高校生。
学校に行かなきゃだし
バイトもしてないし…
だから家を出るなんて…って思った。