愛してはいけない
Magic.2 悲しみ

零の背中

微かな笑い声がして、横を見ると、見慣れた顔がある

「れ、い?」

私がそう呟くと、零が笑って

「何?俺に見惚れてんの?」

そう答える。

何時もの日常が目の前にある

『やった!帰って来たんだ‼︎あれは全部、夢だったんだ!』

私は思わず零を抱き締める

「れ、麗華?どうした?いきなり」

零は戸惑う様に私を見る

「何でもない!」

私の目からは涙が流れ、嬉しさに包まれる

「何だよ。急に。可愛い事すんな。」

零は笑って、私にキスをしようとした。


『あれは、夢だったんだ。こっちが現実だったんだ...』

そう思い、私もキスをしようとした瞬間、目が覚めた


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