愛してはいけない
ーディーモン城にてー

「んっ!イテッ」

身体中が痛み、目が覚めた

「お目覚めですか?レオン様」

俺の顔を覗き込む女の人が、クスッと笑った

「って、あんた誰⁈ここ何処⁈」

「あんたではありません。メイドのイグニスと申します。ここは悪魔界、ディーモン城でございます」

あまりの唐突な事に頭がついていかない

「あ、悪魔界?ディーモン城⁈ふざけんな!俺は帰る」

「はー、仕方ありませんね」

「は?」

彼女は少し目線をそらしブツブツと何かを唱えた

そこで俺の記憶は途絶えた
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