愛してはいけない
「いい加減にしろ!リンカ様は...カレンは何も覚えて無いんだ!もう二度と彼女を悲しませたく無くて、記憶を消したのに、思い出させるような事するな!」

その発言に少しイラついた

「お兄様が何を考えているかなんて、そんな事承知の上よ!でもね、わざわざ悪魔界を去らなくても、お兄様程の能力なら、カレン様に気付かれない様に出来たのではなくて!?」

お兄様は一瞬怒った様な顔をしたが、冷静に私に告げた。

「ステラ、お前は分からなくていい。
そろそろ戻る」

その言葉を聞いた瞬間、お兄様は歩き出した

「お兄様...!」

振り返りお兄様を見ると数歩、歩いた所で、お兄様は固まった様に一点を見つめて居た。

私もお兄様に駆け寄り同じ方向を見つめると、視線の先には、リンカ様とレオン様が抱き合いキスをして居た
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