臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
行動が読めません。
*****
ここのところ、社長が変だ。
何が変っかって言われても、具体的にどうってわけじゃないんだけど……。
「美和。コーヒー淹れてくれ」
ファイルを持ちながら執務室から出てきたかと思ったら、そのまま私の目の前のソファに座って足を組んだ。
……とりあえず、社長って執務室の中にいるのが普通だと思うんだけどね。
「ここは社内です。名前で呼ぶのはどうなんでしょうか。それにブラックコーヒーばかりですと、胃の負担になりますよ」
「幸いに、胃痛の種は最近減ったと思うから大丈夫だ。お前も人のことは言えないだろう?」
確かに私もコーヒーばかり飲んでいるんだけど……。
「社長ほどじゃないですから」
言いながら給湯室に向かうと、ふっと社長がファイルから顔を上げた。
「そう言えば、会社の近くに新しいカフェが出来たようだ。ケーキが旨いらしいぞ」
「……どこからそんな情報を?」
「叔母に決まっているだろう。女性に人気が高いと聞いた」
「そうなんですか……」
そう言いながら給湯室にフェードアウトする。
何なんだろうか。会長の米寿の祝賀会から1週間。
社長はやたらと執務室から出てくるようになり、やたらと仕事以外の話をするようになった……気がする。
一体、何なんだろう。
何か意図があるんだろうけど、謎過ぎる。
ここのところ、社長が変だ。
何が変っかって言われても、具体的にどうってわけじゃないんだけど……。
「美和。コーヒー淹れてくれ」
ファイルを持ちながら執務室から出てきたかと思ったら、そのまま私の目の前のソファに座って足を組んだ。
……とりあえず、社長って執務室の中にいるのが普通だと思うんだけどね。
「ここは社内です。名前で呼ぶのはどうなんでしょうか。それにブラックコーヒーばかりですと、胃の負担になりますよ」
「幸いに、胃痛の種は最近減ったと思うから大丈夫だ。お前も人のことは言えないだろう?」
確かに私もコーヒーばかり飲んでいるんだけど……。
「社長ほどじゃないですから」
言いながら給湯室に向かうと、ふっと社長がファイルから顔を上げた。
「そう言えば、会社の近くに新しいカフェが出来たようだ。ケーキが旨いらしいぞ」
「……どこからそんな情報を?」
「叔母に決まっているだろう。女性に人気が高いと聞いた」
「そうなんですか……」
そう言いながら給湯室にフェードアウトする。
何なんだろうか。会長の米寿の祝賀会から1週間。
社長はやたらと執務室から出てくるようになり、やたらと仕事以外の話をするようになった……気がする。
一体、何なんだろう。
何か意図があるんだろうけど、謎過ぎる。