臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
まぁ……いいか。

私も、人様からみたらおかしな恋愛観してるんだろうし、他人が口を挟むことじゃないんだろうし。

「よし。飲もうか詩織」

「うんうん、飲もう。明日休みなんだし。ガッツリ飲んじゃおう!」

飲みかけビールでまた乾杯をして、ジョッキを空けるとおかわりを注文した。

「そういえば、春日井さんがまた営業部のお姉様とやりあったらしいよ」

「そうなんだ。春日井さんも懲りないねぇ」

「営業の男にちょっかいだすのはいいんだけど、騒ぎになったらお姉様に注意されんのにね。そういえば最近、会社の近くにカフェができたんだよ」

「あ。それは聞いたかも。ケーキ美味しいって」

「今度、食べにいこうよ。それでさ……」


お互いに身近な話題で盛り上がり、二軒三軒と梯子して夜中の3時をまわるころ、通りに出てから腕時計を見るなりへらっと笑った。

ちょっと空も闇から藍色と……明るくなってきてるし、カラスも鳴き始めてる。

「うわぁ。すっごい久しぶり、こんな時間まで飲むのぉ」

「あ~。あんたは飲み会は会社のばっかりだからねぇ。しかも、一次会で帰っちゃうし」

「まぁ~。あんま飲めないし」

ちょっと足元が危ないけど、実はビールとチューハイとカクテルでいろいろごちゃ混ぜ状態だ。

だけど、美味しかったんだもんねー。
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