臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
高そうなふかふか絨毯の上に二人掛けのソファとローテーブル。その正面にはテレビ、後ろ側にはサイドボード。
サイドボードの中身は、これまた高そうなお酒のボトルと、芸術品みないなグラスが綺麗に並んでる。
白い壁にはさすがに前社長の肖像画はなかったけれど、激しく緑だらけの抽象画……は、やっぱり落書きに見えて何を表現しているのかわからない。
入って正面と左側にはまたドアがあり、ふと振り返った開けっぱなしのカーテンに、庭に繋がるテラスが見えた。
ふぅん? ここが社長の家かぁ。
ちょっぴりよそよそしい感じがするのは何故だろうな。たぶん、殺風景に感じるからかな。
「観葉植物でも置けばいいのに」
「どうせ、帰って寝るだけの家では枯らすだけだ」
後ろから声が聞こえて飛び上がると、溜め息まじりに社長が左側のドアから出てくるところだった。
「お前も飲むか?」
手に持っていたのは、お水のペットボトル。
「あ。私は大丈夫です。あなたこそ大丈夫ですか?」
さっきよりもしっかりした足取りの社長が、私の前を素通りしてからソファにどさりと座った。
「酔ったのは久しぶりだな」
「あれで酔わない方がどうかしてますから。止めに入らなくてすみません」
「いや。お前のせいじゃないだろ。馬鹿だな、どうしてお前が謝る」
「いえ……でも、あなたの体調管理も私の勤めでしょう?」
呟くと、驚いたような目と視線が絡まった。
サイドボードの中身は、これまた高そうなお酒のボトルと、芸術品みないなグラスが綺麗に並んでる。
白い壁にはさすがに前社長の肖像画はなかったけれど、激しく緑だらけの抽象画……は、やっぱり落書きに見えて何を表現しているのかわからない。
入って正面と左側にはまたドアがあり、ふと振り返った開けっぱなしのカーテンに、庭に繋がるテラスが見えた。
ふぅん? ここが社長の家かぁ。
ちょっぴりよそよそしい感じがするのは何故だろうな。たぶん、殺風景に感じるからかな。
「観葉植物でも置けばいいのに」
「どうせ、帰って寝るだけの家では枯らすだけだ」
後ろから声が聞こえて飛び上がると、溜め息まじりに社長が左側のドアから出てくるところだった。
「お前も飲むか?」
手に持っていたのは、お水のペットボトル。
「あ。私は大丈夫です。あなたこそ大丈夫ですか?」
さっきよりもしっかりした足取りの社長が、私の前を素通りしてからソファにどさりと座った。
「酔ったのは久しぶりだな」
「あれで酔わない方がどうかしてますから。止めに入らなくてすみません」
「いや。お前のせいじゃないだろ。馬鹿だな、どうしてお前が謝る」
「いえ……でも、あなたの体調管理も私の勤めでしょう?」
呟くと、驚いたような目と視線が絡まった。