臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
社長はまず驚いて、それから考え込んで……最後には自嘲するように唇だけが笑みの形をつくる。
んん……? 私は何かおかしなことを言った?
「美和。お前の、その何も考えていない人がいいところ、俺は嫌いじゃないがな?」
ペットボトルをローテーブルに置くと、手招きされて近づいた。
すると、いきなり腕を掴まれて思いきり引っ張られ……。
ドサリと私のバッグが床に落ちる音。同時にバサリと持っていたジャケットも手から離れた。
そして私自身バランスを崩して……。
「うきゃ……っ!」
社長に向かって倒れ込む。
「しゃ、社長?」
密着した胸と胸、薄いブラウス越しに感じる社長の体温は熱い。
掛かる吐息に混じるお酒の匂いと、彼がいつもつけている香水の、微かな麝香の匂い。
彼の膝の上に乗っかった私に、何を思ったのか背中に力強い腕をまわしてきて、そして首筋に顔を埋めて……。
ぎゃーー! 何をしてるんです!
「あ、あぶない、じゃないですか、離して……」
「いい匂いがする」
「嗅ぐな! やめて下さ……」
乱れたブラウスの隙間から、熱くて柔らかいモノが押し付けられる。
くすぐったいような、ぞくぞくするような感覚が走り抜けて、思わず社長にしがみつき……。
「俺は、弟じゃなくてただの男なんだよ。いい加減、認識しろ馬鹿」
その言葉が、どこか甘く優しく響いてきて身体が震えた。
んん……? 私は何かおかしなことを言った?
「美和。お前の、その何も考えていない人がいいところ、俺は嫌いじゃないがな?」
ペットボトルをローテーブルに置くと、手招きされて近づいた。
すると、いきなり腕を掴まれて思いきり引っ張られ……。
ドサリと私のバッグが床に落ちる音。同時にバサリと持っていたジャケットも手から離れた。
そして私自身バランスを崩して……。
「うきゃ……っ!」
社長に向かって倒れ込む。
「しゃ、社長?」
密着した胸と胸、薄いブラウス越しに感じる社長の体温は熱い。
掛かる吐息に混じるお酒の匂いと、彼がいつもつけている香水の、微かな麝香の匂い。
彼の膝の上に乗っかった私に、何を思ったのか背中に力強い腕をまわしてきて、そして首筋に顔を埋めて……。
ぎゃーー! 何をしてるんです!
「あ、あぶない、じゃないですか、離して……」
「いい匂いがする」
「嗅ぐな! やめて下さ……」
乱れたブラウスの隙間から、熱くて柔らかいモノが押し付けられる。
くすぐったいような、ぞくぞくするような感覚が走り抜けて、思わず社長にしがみつき……。
「俺は、弟じゃなくてただの男なんだよ。いい加減、認識しろ馬鹿」
その言葉が、どこか甘く優しく響いてきて身体が震えた。