臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
私と社長が“そのように”見えるようにしていた一部始終の事情を、羽柴さんが知っているのかは謎だけど。
「私は結婚願望強いんです。結婚願望が薄い人とは合いませんし」
そう言うと何故か彼は納得したような、やっぱり納得出来ないような、どこか微妙な顔をする。
「でも西澤さん、あなた面食いじゃないのかい?」
「は……?」
思わず間抜け面晒しちゃったよ?
そりゃ、私は自他共に認める面食いだろうけど、仲のいい詩織はともかく、どうして羽柴さんがそれを知っている?
「秘書課に来た頃から、ずーっと社長が朝に通る度に、こっそり嬉しそうな顔をしていたでしょう? あれは誰でもわかるよ。だから良かったなぁって思っていたのに……」
気づかれていたのなら、それはそれでめっちゃ恥ずかしい!
いや。でも、その当時はただウハウハ見ていただけだし。どうこうなりたいとか、そんな事を考えた事は全く無いし。
「……えーと。その、私はそんな分不相応な希望は持ちませんが?」
「でも、社長と付き合っていたんでしょう?」
それを言われると“臨時秘書の業務だと言われてました”とは言いにくい。
羽柴さんは、事実を知らない方の部類らしいし……。
「私は結婚願望強いんです。結婚願望が薄い人とは合いませんし」
そう言うと何故か彼は納得したような、やっぱり納得出来ないような、どこか微妙な顔をする。
「でも西澤さん、あなた面食いじゃないのかい?」
「は……?」
思わず間抜け面晒しちゃったよ?
そりゃ、私は自他共に認める面食いだろうけど、仲のいい詩織はともかく、どうして羽柴さんがそれを知っている?
「秘書課に来た頃から、ずーっと社長が朝に通る度に、こっそり嬉しそうな顔をしていたでしょう? あれは誰でもわかるよ。だから良かったなぁって思っていたのに……」
気づかれていたのなら、それはそれでめっちゃ恥ずかしい!
いや。でも、その当時はただウハウハ見ていただけだし。どうこうなりたいとか、そんな事を考えた事は全く無いし。
「……えーと。その、私はそんな分不相応な希望は持ちませんが?」
「でも、社長と付き合っていたんでしょう?」
それを言われると“臨時秘書の業務だと言われてました”とは言いにくい。
羽柴さんは、事実を知らない方の部類らしいし……。